Stripe Payment LinksとCheckoutの使い分けガイド

Stripe Payment LinksとCheckoutの使い分けガイド

Stripeの決済ページは、Payment Linksで作ってもCheckoutで作っても同じものが作れます。
大きく違うのは、Payment Linksでは事前に作っておいたフォームを表示するのに対し、
Checkoutではプログラミングで動的にフォームの内容を制御できるのが大きな違いです。
それぞれに適したシーンがありますので、この記事ではそのあたりを詳しく解説してみたいと思います。

目次

はじめに:Payment LinksとCheckoutで迷う人

Stripeを使って決済を導入しようとしたとき、最初につまずくのが
「Payment Links と Checkout、どちらを使えばいいのか分からない」という問題です。

どちらもStripe公式が提供する決済手段であり、ドキュメントを読んでも
「簡単に始められる」「決済率が高い」といった説明が並んでいます。
そのため、違いが分からないまま「なんとなく簡単そうだから」という理由で選び、
あとから「想定と違った」と感じるケースが少なくありません。

特に、ノーコードツールを使っている個人事業主や副業の方は、
「できるだけコードを書かずに売りたい」
「でも、ちゃんとした決済画面にしたい」
という相反する希望を持っていることが多く、UI選択で迷いやすい状況にあります。

この場合のUI(ユーザーインターフェース)とは、カード番号や名前を入力するフォームについて言及しています。
アマゾンや楽天で、決済ページのデザインが違うようにStripeでも独自のデザインがあり、操作方法も異なります。

本記事でわかることと比較の視点

この記事では、Stripe初心者の方でも判断できるように、
Payment Links と Checkout を「機能の多さ」ではなく、使い分けの考え方に焦点を当てて解説します。

具体的には、次のような視点で整理していきます。

  • それぞれが想定している利用シーンの違い
  • ノーコード運用との相性
  • 将来的な拡張(プラン販売・UX改善)への向き不向き

「正解はどちらか」ではなく、
「あなたの事業フェーズではどちらが自然か」を判断できることがゴールです。

Stripe Payment Linksとは何か(基本理解)

Stripe Payment Links は、商品やサービスに対する決済専用URLを簡単に発行できる機能です。
管理画面で商品情報や金額を設定すると、すぐに決済ページのURLが生成されます。

そのURLを、SNS・メール・Notion・簡単なLPなどに貼るだけで、
ユーザーはStripeが用意した決済画面で支払いを完了できます。

Payment Linksの仕組みと特徴

Payment Linksの最大の特徴は、実装の手間がほぼゼロであることです。

  • コード不要
  • サーバー設定不要
  • Web制作の知識がなくても使える

Stripeアカウントさえあれば、
「商品を登録 → リンクを発行 → 貼り付ける」
という流れで、すぐに販売を開始できます。

このシンプルさは、テスト販売や小規模なサービス立ち上げでは大きなメリットになります。

Payment Linksの基本的な設定方法や、「どこまでノーコードでできるのか」は、
Payment Linksの使い方を初心者向けにまとめた解説
で詳しく説明しています。

向いている利用シーン

Payment Links が特に向いているのは、次のようなケースです。

  • 単発商品・単一価格の商品を販売したい
  • LPやサイトがまだ用意できていない
  • まずは売れるか試してみたい

「今すぐ売り始めたい」「難しい設定は避けたい」という段階では、
Payment Links は非常に心強い選択肢になります。

ノーコード運用でのメリット・注意点

ノーコード利用者にとって、Payment Linksは扱いやすい反面、注意点もあります。

メリットとしては、

  • UI設計を考えなくてよい
  • 決済部分はStripeに完全に任せられる

一方で、

  • 決済画面のカスタマイズはほぼできない
  • サービス体験を細かく設計したい場合には物足りない

という側面もあります。

「簡単=万能」ではない、という点を理解しておくことが重要です。

Stripe Checkoutとは何か(基本理解)

Stripe Checkout は、Stripeが提供する高い決済率を前提に設計された標準決済UIです。
Payment Linksと同様に、Stripe側が用意した決済画面を利用しますが、
Checkoutは「本格的な販売フロー」を想定して作られている点が大きな違いです。

単に支払いができるだけでなく、
UX(ユーザー体験)やセキュリティ、失敗しにくい導線まで含めて最適化されています。

Checkoutの仕組みと特徴

Checkoutは、決済処理そのものをStripeに完全に任せつつ、
自分のサイトやLPから自然につなげられる設計になっています。

仕組みとしては、

  • 自社サイトの「購入する」ボタン
  • Stripe Checkoutの決済画面
  • 決済完了後にサンクスページへ戻る

という流れが基本です。

Payment Linksが「URLを直接渡す」のに対して、
Checkoutは「自社の導線の一部として組み込む」イメージに近いと言えます。

決済率が高いと言われる理由

Checkoutが評価されている理由の一つが、決済率(コンバージョン率)の高さです。

その背景には、次のような設計があります。

  • 入力項目が最小限に整理されている
  • Apple Pay / Google Pay などの高速決済に標準対応
  • 不安を感じにくい公式UI・セキュリティ表示

初心者が一からUIを考えるのは難しい部分を、
Stripeがすでに最適化してくれている、という点が大きな強みです。

Checkoutの機能や強みについては、
決済率の観点で整理した解説記事も参考になります。
Checkoutが売上につながりやすい理由をまとめた解説

初心者が知っておくべき前提条件

ただし、Checkoutには一つ誤解されやすい点があります。
それは「ノーコード(プログラミングなし)では実装できない」という点です。

  • サイトやLPは別途必要
  • ボタン設置や遷移の理解が必要
  • 設定項目はPayment Linksより多い
  • APIの利用に際し、コーディングやWEBセキュリティなどの知識・技術が必要

ただ、外注することも可能なので、ビジネス内容によっては検討しましょう。

Payment LinksとCheckoutの違いを一覧で比較

ここまでの説明を踏まえ、
両者の違いを実務目線で整理してみましょう。

機能面の違い(UI・設定・拡張性)

Payment Links は「最小構成」、
Checkout は「拡張前提」と考えると分かりやすいです。

  • Payment Links
  • 設定が少なく、迷いにくい
  • 決済画面は固定
  • 単発販売向き
  • Checkout
  • 設定項目が多い
  • 将来の機能追加に対応しやすい
  • 継続課金・複数プランとも相性が良い

「今すぐ売る」か、「育てる前提で作る」かで選択が変わります。

導入・運用コストの違い

導入コストという点では、Payment Linksが圧倒的に低いです。

  • 管理画面だけで完結
  • 初期学習コストがほぼない

一方でCheckoutは、
最初に少しだけ理解コストがかかる代わりに、
運用フェーズでの自由度が高いという特徴があります。

短期視点か、中長期視点か、という判断軸が重要です。

ノーコード適性・カスタマイズ性の差

ノーコードとの相性だけを見るとPayment Linksの方がよいでしょう。

  • ノーコードで完結させたい → Payment Links
  • 自分でコーディングできる、もしくは外注する → Checkout

Checkoutで使える具体的な機能や設定項目については、
一覧で整理した記事も参考になります。
Checkoutで何ができるのかを機能別に整理したガイド

ケース別|あなたの事業に合うのはどっち?

ここまでで、Payment Links と Checkout の特徴や違いを見てきました。
ここからは、よくある事業シーン別に「どちらを選ぶと自然か」を整理します。

「機能が多いから良い」「簡単だから正解」という考え方ではなく、
今の自分の状況に合っているかを基準に読んでみてください。

ビジネスは「何をしたいか」を目標にし、そのために何が必要か考える作業でもあります。
あなたがやりたいビジネスのためにどちらが必要か考えてみましょう。

すぐに販売したい・LP(サイト)がない場合

このケースでは、Payment Links が適しています。

  • サイトやLPをまだ作っていない
  • SNSやメールで直接販売したい
  • テスト的に商品を出したい

この段階で Checkout を選ぶと、
「決済前のページが用意できない」「設定が多くて止まる」
といった負担が出やすくなります。

まずは Payment Links で
「お金が動く経験を作る」ことを優先するのは、非常に現実的な判断です。

サービスや無形商品の買い切りの場合

このケースでは、Payment Links が適しています。

  • サイトがあり、サービスや商品内容も伝えられている
  • 継続課金(サブスク)ではない商品に限る
  • ココナラやBASEなどの手数料を節約したい

コーディングがある程度できれば、Checkoutでも良いと思いますが、ちょっと敷居が高くなるので、Payment Linksを工夫しながら運用するのがいいと思います。
将来的にサブスクでサロンやコーチングをやりたいというなら、その時点で、Checkoutも導入するといいでしょう。

オンラインサロンや有料プランなど継続課金(サブスク)を考えている場合

事業規模に応じて、Payment LinksでもCheckoutでも行けます。

数人程度の小規模事業でのサブスクであれば、Payment Linksでも可能です。
プランのアップグレードなど不便はありますが、工夫次第では運用可能です。

中規模以上のサブスクサービスでは、Checkout一択です。
自社で顧客データベースを持っている場合は、Stripeと連携してサブスクの状態を管理することができます。

ブランド体験を重視したい場合

「しっかりしたサービスとして見せたい」
「決済で離脱されたくない」
という場合ですが、Checkoutの方が向いています。

冒頭でも少し触れましたが、Payment LinksでもCheckoutでも表示できるフォームは同じです。
事前に作りこんでおけば、Payment Linksでも見劣りしない決済フォームの表示が可能です。

ただし、動的に決済ページを表示できる点がCheckoutの優れている点です。
例えば、商品が複数ある場合、決済ページからの「戻りページの設定」が必要になりますが、PaymentLinksではそういった設定ができません。
セールクーポンがあれば自動で適応したり、すでに契約中の顧客は二重契約させないなどもできます。
ブランド体験という意味では、Checkoutの方が有利な点が多いです。

まとめ:迷ったらどう考えるべきか

Payment Links と Checkout の違いを、一言でまとめると次の通りです。

  • Payment Links:
    「すぐ売る」「シンプルに始める」ための決済
  • Checkout:
    「継続課金(サブスク)を始める」「ブランド体験を作る」ための決済

どちらが優れているかではなく、
今の自分に無理がないかを判断軸にしてください。

もし迷った場合は、

  1. 今すぐ売りたいか
  2. LPやサービス設計ができているか
  3. 半年後も同じ形で売っていそうか

この3点を自分に問いかけると、選びやすくなります。

決済UIは、あとから切り替えることも可能です。
大切なのは、立ち止まらずに一歩進むこと。

この記事が、あなたにとって
「納得して選べる判断材料」になれば幸いです。

この記事を書いた人

システム開発やWeb制作をして15年以上。
このブログでは、これから起業したい人や小さくビジネスを始めたい人に役立つ情報を発信しています。
Stripeを使った販売方法や、ノーコードでサブスクを作るコツなど、
「やってみたい」を形にするためのヒントをお届けしています。

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