StripeのProductとPriceの違いを初心者向けに徹底解説

StripeのProductとPriceの違いを初心者向けに徹底解説

StripeのProductとPriceの違いを初心者向けに徹底解説

目次

Stripeの「Product」と「Price」で混乱しやすい理由

Stripeを初めて触ると、多くの人が最初に戸惑うのが「Product」と「Price」という2つの概念です。
管理画面を開くと、どちらも「商品」や「価格」に見えるため、「結局なにが違うの?」と感じやすいポイントでもあります。

特に個人事業主や小規模事業者の場合、
「このサービスを月額3,000円で売りたい」
という感覚からStripeを使い始めることが多く、商品と価格を分けて考える必要性がピンと来ません。

しかしStripeでは、

  • 何を売るか
  • いくらで、どんな請求方法で売るか

を明確に分離して管理する設計になっています。
この前提を知らないまま設定を進めると、

  • 価格変更のたびに設定を作り直す
  • プラン追加が面倒になる
  • サブスク化したくなったときに詰む

といった「後から困る状態」になりがちです。

この記事では、Stripe初心者の方でも迷わないように、
ProductとPriceの役割と違いを、設計目線で整理していきます。
読み終える頃には「なるほど、こう分けて考えるのか」と腑に落ちる状態を目指します。

StripeにおけるProductの役割とは

StripeにおけるProductは、一言でいうと
「あなたが提供する価値そのもの」を表します。

ここでいう価値とは、必ずしも「モノ」である必要はありません。

たとえば、

  • オンライン講座
  • 会員制コミュニティ
  • Webツールの利用権
  • 月額サポートサービス

これらはすべて、Stripe上では「Product」として定義されます。
重要なのは、価格や課金方法をまだ考えなくてよいという点です。

Productは、
「このビジネスでは、何を提供しているのか?」
を整理するための“箱”のような存在だと考えると分かりやすいでしょう。

初心者の方が意識しておきたいポイントは次の3つです。

  • Productは「サービス単位」で作る
  • 月額・年額といった料金差はProductでは分けない
  • 将来プランが増えても耐えられる名前を付ける

たとえば「Webマーケ講座」というProductを作っておけば、
あとから

  • 月額プラン
  • 年額プラン
  • ライト/プレミアム

といった価格バリエーションを柔軟に追加できます。

この考え方は、Stripeでサブスクリプションを扱う際に特に重要になります。
サブスク全体の料金モデルを体系的に理解したい場合は、
Stripeのサブスク料金モデルを整理した解説記事もあわせて読むと、全体像がつかみやすくなります。

StripeにおけるPriceの役割とは

Productが「何を売るか」を表すのに対して、Priceは
「いくらで・どのように請求するか」を定義する役割を持ちます。

Priceには、単なる金額だけでなく、次のような情報が含まれます。

  • 金額(例:3,000円)
  • 通貨(JPY / USD など)
  • 請求タイプ(一回払い・月額・年額)
  • 従量課金か固定料金か
  • 税の扱い

つまりPriceは、「お金の取り方」を細かく決める設定項目です。

初心者の方が混乱しやすいのは、
「商品=価格」と無意識に考えてしまう点です。
しかしStripeでは、価格はあくまでProductにぶら下がる設定として扱われます。

たとえば同じオンラインサービスでも、

  • 月額 3,000円プラン
  • 年額 30,000円プラン

を用意したい場合、
Productは1つ、Priceを2つ作るのが正解です。

この構造のおかげで、

  • 期間限定の価格を追加する
  • 将来値上げ用のPriceを用意しておく
  • 通貨別の価格を作る

といった運用がとても楽になります。

サブスクリプションや従量課金を扱う場合、
Priceの設計がそのままビジネスモデルに直結します。
ノーコードで月額サービスを始めたい方は、
Stripeでサブスクを始める具体手順をまとめた記事も参考になります。

ProductとPriceの違いを図で整理

ここまで文章で説明してきましたが、
ProductとPriceの関係は「親子構造」で考えると一気に分かりやすくなります。

  • Product:サービスや商品の“本体”
  • Price:そのProductに紐づく“料金ルール”

イメージとしては、
1つのProductに対して、複数のPriceをぶら下げられる形です。

有形商品として、Tシャツの場合を例にするとこんな感じになります。

Tシャツ販売におけるProductとpriceの関係
  • Product:テックTシャツ ホワイト
  • Price1:Sサイズ 3,300円
  • Price2:Mサイズ 3,500円
  • Price3:Lサイズ 3,800円

Tシャツのケースでは、サイズごとに価格が違う場合があると思います。
そのような場合は、こういった感じにPriceを分けて登録することができます。

次にサブスクの場合はどうかというと、

サブスク販売におけるProductとpriceの関係
  • Product:テックガイドのオンライン講座
  • Price1:月額 3,000円
  • Price2:年額 30,000円(2か月分お得!)

といった設計が可能になります。

Stripeがこの構造を採用している理由はとてもシンプルで、
将来の変更に強い料金設計を実現するためです。

価格はビジネスの成長に合わせて変わるものですが、
提供価値(Product)はそう頻繁には変わりません。
そのため「変わりやすいもの(Price)」と
「変わりにくいもの(Product)」を分離しているのです。

この考え方を理解しておくと、
複数プラン設計やサブスクの内部構造も自然に理解できるようになります。
より仕組み寄りの視点で知りたい場合は、
Stripeサブスクの内部動作を図解した解説もあわせて読むと理解が深まります。

よくある料金設計パターン別の考え方

ここからは、Stripe初心者の方が実際によく使う料金設計パターンをもとに、
ProductとPriceをどう分けて考えればよいかを整理します。

まず、単一商品・単一価格の場合です。
たとえば「月額5,000円のオンラインサロン」だけを提供するケースでは、

  • Product:オンラインサロン
  • Price:月額5,000円(毎月請求)

という、もっともシンプルな構成になります。
この段階では、ProductとPriceを分けるメリットが見えにくいかもしれません。

次に、同一サービスで複数プランを提供する場合です。
ライト・スタンダード・プレミアムのように内容は近いが価格が異なる場合、

  • Product:〇〇サービス
  • Price①:ライトプラン(月額3,000円)
  • Price②:スタンダードプラン(月額5,000円)
  • Price③:プレミアムプラン(月額8,000円)

という設計になります。
このように、提供価値は共通だが料金体系が違う場合は、
Productを分けずPriceで表現するのがStripe流です。

最後に、サブスクリプション型サービスの場合。
月額・年額・従量課金などを組み合わせるケースでは、
Price設計がそのままビジネスモデルの設計になります。

ここで大切なのは、
「今どう売るか」だけでなく
「将来どう広げたいか」を少しだけ意識してProductを作ることです。
この一手間が、後の運用を大きく楽にしてくれます。

初心者がやりがちなProduct / Price設計ミス

Stripe初心者がつまずきやすいポイントには、いくつか共通パターンがあります。

もっとも多いのが、
価格ごとにProductを作ってしまうミスです。

たとえば、

Product:オンライン講座 ノーマルプラン(月額 3,000円)
Product:オンライン講座 ノーマルプラン(年額 30,000円)

というような場合、Productを分けてしまうと、後から価格改定やプラン整理をする際に管理が煩雑になります。
この場合、

Product:オンライン講座
price1:ノーマルプラン(月額 3,000円)
price2:ノーマルプラン(年額 30,000円)

とするのが、Stiripeの作法に沿った設計です。

次に多いのが、
将来の変更をまったく考えずに設計してしまうケースです。

「とりあえず今売れればいい」と考えてしまうと、

  • 年額プランを追加したい
  • 一部ユーザーだけ価格を変えたい
  • トライアルを導入したい

といった場面で、設定を作り直すことになりがちです。

また、
後から変更できない項目を理解していないのも典型的な落とし穴です。
Stripeでは、一度使い始めたPriceの一部項目は変更できません。
そのため「新しいPriceを作る」という発想を最初から持っておくことが重要です。

ProductとPriceは、
「きれいに分ける」ことよりも
「変更に耐えられる構造にする」ことが本質です。

正しいProductとPrice設計の基本ステップ

ここまでの内容を踏まえて、Stripe初心者の方でも迷わず進められる
ProductとPrice設計の基本ステップを整理します。

ステップ1は、とてもシンプルです。
まず「いくらで売るか」を考える前に、
何を提供しているサービスなのかを言語化します。

  • 誰に向けたサービスか
  • どんな価値を提供しているか
  • 将来、内容が多少変わっても成立するか

この軸をもとに、Productを1つ作ります。
この段階では、料金の細かいことは考えなくて大丈夫です。

ステップ2では、そのProductに対して
料金の取り方をPriceとして定義します。

  • 月額か年額か
  • 固定料金か従量課金か
  • 通貨や請求タイミング

これらはすべてPrice側の役割です。
価格を変えたいときは「新しいPriceを追加する」という発想を持つと、
Stripeの設計とズレずに運用できます。

ステップ3として、小規模事業者・個人事業主の場合は、
最初から作り込みすぎないことも大切です。

  • 最初は1Product・1Priceで始める
  • 売れ始めたらPriceを増やす
  • 無理に複雑な課金モデルを入れない

このくらいの温度感が、長く運用するうえでちょうどよいケースが多いです。

ProductとPriceを理解すると何が楽になるのか

ProductとPriceの役割を正しく理解すると、
Stripe運用全体が一気に楽になります。

まず大きいのが、
料金変更やプラン追加への心理的ハードルが下がることです。

「値上げ=全部作り直し」と考えなくてよくなり、
必要に応じて新しいPriceを追加すれば済むようになります。

次に、
サブスクリプションや従量課金への拡張がしやすくなる点です。
最初はシンプルな月額課金でも、
あとから年額・複数プラン・トライアルを組み合わせやすくなります。

複数プラン設計については、
ライト・スタンダード・プレミアム設計の考え方をまとめた記事を参考にすると、
ProductとPriceの使い分けがより実践的にイメージできます。

そして何より、
Stripeの管理画面を見たときの不安が減るのが大きなメリットです。
「これは何の設定なのか」が分かるだけで、操作のストレスはかなり軽くなります。

まとめ:Stripe料金設計の第一歩として覚えること

最後に、この記事の要点をシンプルに整理します。

  • Productは「何を売るか」を表す
  • Priceは「いくらで、どう請求するか」を表す
  • 1つのProductに複数のPriceを持たせるのが基本

この3点を押さえておくだけで、
Stripeの料金設計で大きく迷うことは少なくなります。

もし今後、
「サブスクを本格的に運用したい」
「Billingの仕組みまで理解したい」
と感じたら、
Stripeサブスクの仕組みを図解した解説記事もチェックしてみてください。

ProductとPriceの違いを理解することは、
Stripeを使いこなすための最初の一歩です。
焦らず、シンプルな構成から始めていきましょう。

この記事を書いた人

システム開発やWeb制作をして15年以上。
このブログでは、これから起業したい人や小さくビジネスを始めたい人に役立つ情報を発信しています。
Stripeを使った販売方法や、ノーコードでサブスクを作るコツなど、
「やってみたい」を形にするためのヒントをお届けしています。

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