「Billing Cycle」とは
Billing Cycle(ビリングサイクル)とは、「料金をどの期間単位で、どのルールで繰り返し請求するか」を表す考え方です。
身近な例で言うと、「月払い・年払い」です。
月払いといっても、30日周期なのか、毎月同一日周期なのか、請求は更新日の何日前に出すのかなど、細かなルールが存在します。
それらを取りまとめているのが、「Billing Cycle」という概念です。
まずは「月払い・年払い」という身近な支払いから考える
たとえば、月払い・年払いには共通点があります。
一定の期間ごとに同じ金額が繰り返し請求される
この 「一定の期間」 が、Billing Cycleの核になります。
月額なら「1か月」、年額なら「1年」。
この期間を1単位として請求を繰り返す。
「Billing Cycle」の種類と違い
Billing Cycleにはいくつかの種類があります。
これは「請求の単位として、どの期間を使うか」の違いです。
day・week・month・yearという請求単位
Stripeでは、主に次の4つの期間単位が使えます。
- day(1日ごと)
- week(1週間ごと)
- month(1か月ごと)
- year(1年ごと)
この中で、日本のサブスクリプションや会員制サービスで 最もよく使われるのが month と year です。
- 月額課金 → month
- 年額課金 → year
day や week は、
- 短期イベント
- 期間限定サービス
- 特殊な業務用途
など、やや限定的なケースで使われます。
請求単位はintervalで設定
Stripeでは、この「請求単位」を interval(インターバル) という設定で表します。
- interval = day
- interval = week
- interval = month
- interval = year
といった形です。
ここで押さえておきたいのは、interval は「請求の間隔」を指定しているだけという点です。
interval が month なら「毎月」、
year なら「毎年」、
day なら「毎日」。
月払い・年払いという感覚を、そのまま設定値にしたもの
と考えると、違和感なく理解できます。
Billing Cycleを具体例で理解する
ここまでで、
- Billing Cycle=請求期間のルール
- interval=月・年・週・日といった請求単位
という整理ができました。
ここからは、実際の日付を使った具体例で見ていきます。
月額サブスクのBilling Cycle例

この画像のようなケースを考えてみましょう。
1月7日に月払いのサブスクに申し込みをしました。
この場合のBilling Cycleは、次のように進みます。
- 1月7日〜2月6日:1つ目の請求期間
- 2月7日:次の請求期間が始まり、請求が行われる
月払いとは、「その月の利用料を払う」ではなく、
「申し込んだ日から1か月分の利用権を買う」
という仕組みだと考えると、自然に理解できます。
年額プランのBilling Cycle例
年額プランも、考え方は同じです。
1月7日に申し込み
この場合は、
- 1月7日〜翌年1月6日:1年間の請求期間
- 翌年1月7日:次回更新・請求
となります。
interval が month から year に変わっただけで、
「起点日から一定期間を積み上げる」ルール自体は変わりません。
日次・週次Billing Cycleの簡単な例
day や week も、仕組みは同じです。
- 日次(day):起点日から1日ごとに請求
- 週次(week):起点日から7日ごとに請求
たとえば、4月10日に週次プランを開始した場合、
- 4月10日〜4月16日:1期間
- 4月17日:次の請求
となります。
使われる頻度は高くありませんが、Billing Cycleの考え方自体は共通だと分かります。
請求日が「ズレたように見える」代表的なケース
Billing Cycleの計算ルールを理解すると、
請求日は毎回きれいに揃うはずでは?
と思いますよね。
実際、ルール上はそのとおりです。
ただし、実務では「ズレたように見える」場面が出てきます。
請求日と決済完了日の違い
まず混同されやすいのが、
- 請求日:請求書(Invoice)が確定する日
- 決済完了日:カード決済が成功した日
この2つは、必ずしも一致しません。
カード決済では、
- 一時的な決済失敗
- 再試行(リトライ)
- 3Dセキュア認証
などが入ると、
決済完了が翌日以降になることがあります。
この場合、請求日が遅れたように見えますが、
Billing Cycle自体は変わっていません。
タイムゾーンによる表示日のズレ
Stripeは内部的にUTC(世界標準時)を使っています。
そのため、
- 日本時間では10日
- 管理画面上では9日表示
のように、日付が前後して見えることがあります。
これも 表示上の違い であり、
請求ルールが不安定になっているわけではありません。
Billing Cycleの起点日を変更した場合
請求日が実際に変わるのは、Billing Cycleの起点日そのものを変更した場合です。
たとえば、
- 更新日を毎月10日から1日に変更した
- 無料トライアル終了日を新たな起点にした
- サブスクリプションを作り直した
こうした操作を行うと、
新しい起点日を基準にBilling Cycleが再計算されます。
これは「ズレた」のではなく、ルールを変更した結果、請求日が変わった状態です。
実務で押さえておきたい整理ポイント
最後に、実務で重要な点を整理します。
- Billing Cycleは「請求期間の設計ルール」
- 月払い・年払いは interval の違い
- 基本は「起点日から計算」される
- 多くの混乱は「ズレたように見える」だけ
- 本当に変わるのは、起点日や設定を変更したとき
ユーザー向けの説明としては、次の一文で足りるケースがほとんどです。
「お申し込み日を基準に、1か月(または1年)ごとに更新・請求されます」
Billing Cycleを分かりにくい専門用語ではなく、支払いルールの整理として伝えることで、請求に関する問い合わせは大きく減らせます。


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