レンタルサーバー選びの際に、だいたいどのくらいの転送量があれば、ブログが運営できるだろうかと、疑問に思われている方もいると思います。
そんなお悩みについて、WordPressでブログ運営をするために必要な転送量について試算してみたいと思います。
必要となる転送量の目安
ざっくりお答えすると１日に必要な転送量は100GBあれば十分でしょう。
この数字は中規模以上のブログを想定した数字となっていますので、これからブログを始める方であれば当面は困らないでしょう。
では、その根拠について解説していきましょう。
転送量の目安を試算してみましょう
転送量の計算式は
１ページの容量 × PV数 ＝ 転送量
です。
１ページの容量の内訳と、PV数についてお話しします。
（この試算ではキャッシュは考慮しないものとします）
１ページの容量の内訳
１ページの容量は
・文字数
・画像サイズ×枚数
・WordPressのスキン（CSSやJavaScriptを含む）
で決まります。
文字の容量
ブログの１記事の文字数は１０００文字～５０００文字程度でしょう。
１文字が３バイト（UTF-8の場合）なので、１０００文字なら3,000バイト＝3キロバイトです。
3,000文字なら9,000バイト＝9キロバイトとなります。
これは殆ど無視して良い程度のわずかなデータ量と言えます。
文字数が増えてもページの容量にはほとんど影響しないと覚えておいてください。
試算では0.9MB（900KB）とします。
画像の容量
画像サイズには気を使ってください。
現代のスマホやデジカメは高解像度になっていて、写真一枚でも数メガバイトになります。
これは目安ですが、ブログのアイキャッチ画像が1MB程度で、ブログ内に掲載する画像は１枚100～200KB程度に抑え、５枚程度が良いでしょう。
ここでは1.5MBと想定します。
WordPressのスキンの容量
WordPressのスキンには画像やCSS、スクリプトが含まれていて、これらが結構容量をとっています。
合計すると数十キロバイトから数百キロバイト程度になります。
多いものでは１MBを超えるかも知れません。
このブログはcocoon系スキンを使っていますが、記事ページ当たり約900KBとなっています。
仮に0.9MB（900KB）とします
ページ容量の合計
ここまでページ容量について説明してみましたが、一旦まとめると。
（MBで単位を揃えています。）
・文字数3000文字＝0.9MB
・画像サイズはアイキャッチが1MB、記事中の画像100KBが5枚＝1.5MB
・WordPressのスキン（CSSやJavaScriptを含む）0.9MB
合計すると3.3MBとなります。
理想的な１ページの容量
Googleが推奨しているのは１ページあたり1.6MBとのことです。
ですが、実際にWordPressを使った日本のブログを見てみると、１ページ当たり3MB～5MBあたりが多くなっています。
見栄えを重視した結果、日本のブログ界は少し、容量オーバー気味なのかもしれません。
しかし、そういったブログが検索エンジンで上位に表示されているのでSEO的には正解なのです。
PV数の目安
PV数の目安ですが、トップブロガーで１日当たり６万PVくらいと言われています。
初心者であれば１日1000PVが最初の目安になります。
ここはトップブロガーの半分の３万PVを想定して計算してみましょう。
試算してみる
１ページの容量を3.3MB PV数を3万PVとした場合、
一日の転送量120万バイト
3,300,000(バイト) × 30,000(PV) = 120,000,000,000(バイト) = 99GB
となります。
よって、1ページ3.3MBの記事を3万PVに表示するのに必要な転送量は
1日当たり99GBとなるため、100GBあれば足りるという結論になりました。
動画のアップロードは気を付けて
ちなみに自分のブログに動画をアップしてしまうと、この転送量では足りなくなってしまうかも知れないので、YouTubeなどを上手に活用してください。
まとめ
ざっくりと転送量の試算をしてみましたが、100GB以内でおさまることがわかりました。
現在では殆どのレンタルサーバーがこの条件を満たしていると思います。
最近おすすめしている、エックスサーバーのX10プランの１日の転送量上限は150GBとなっていますので、WordPressでブログを書くのであれば十分な容量と言えるでしょう。
以上、レンタルサーバー選びで目安となる転送量について書いてみました。
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